実在都市作成日記 NAGOYAを再現しよー by tkiyoto | ||||||||||||
その30 | ||||||||||||
3月19日(曇り) 明日に架ける橋 例によって久々の更新となる。 前回、タワーズをどうのこうのといっていたが、今回はガラッと変わって「橋」について。以前市街地を流れる堀川などの橋の扱いをどうするか、などをやったが、今回はさすがに橋を架けないとマズイだろう、という規模の橋についての扱いを考える。 名古屋で「橋」として再現したい橋は大きさ的に
(名古屋の人以外わからない説明で申し訳ない) ここで大きさ的に橋を選んだのは、川幅がある程度ないと橋が出来ない&橋に見えないからである。SimCity3000で水タイル上に橋を架ける場合、最低でも3タイルが必要だ(詳細はSimCity研究報告[016]を参照のこと)。3タイルと言っても陸地と水がつながっている(斜めになっている水タイル。右図)も含むので、水タイル1つを置きさえすれば橋は架けられることになる。 かといって、あまりにも川幅が広いとアーチ橋とか吊り橋などの洒落た(?)橋に勝手になってしまう。SimCity2000では選択式だったのだが、やはり長い橋=吊り橋というのが一般的(※2)だからこうなったのだろう。 |
※1:赤色の名港西大橋、白色の名港中央大橋、青色の名港東大橋の3つの斜張橋で構成される橋の総称。道路は伊勢湾岸自動車道なので、正式名称は「伊勢湾岸道路名港三大橋」。夜景のメッカでもある。第二東名、第二名神ともつながる予定だが、いつになるのか皆目見当がつかない。 ※2:桁橋は桁が作れるならどれだけでも出来るが(世界最大の道路橋は桁橋)、水底がある程度一定の必要がある。 |
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左がアーチ橋(シドニーハーバー橋) |
この場合のように桁橋は水タイルが5で最大となる。 |
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このように、水領域が5タイル幅以内でないとアーチ橋になってしまうのだが(道路の場合に限る)、このようなアーチが道路より上に来る中路式アーチ橋(上路式も)は、私の記憶では名古屋にはありません。下路式ならあるんだけどね(以前紹介した納屋橋は下路式のアーチ橋)。 そんなわけだから、視覚的なものも重視するこの企画としては、このアーチ橋を採用するわけにはいかない、というちょっと強引な意地で桁橋(普通の橋)だけで再現するわけだ。 桁橋を作るのに、5タイルまでが限度だとするならば(別に超えてもいいんだけどさ)、川幅が5(タイル)×64(m)=320(m)まで、ということだが、実際に名古屋を通る川の中で一番大きな庄内川でも最大は200m強ぐらい、河口の広い天白川でも250mぐらい(アバウトでスマン)なので、その点から見れば全然問題ない。むしろ余るぐらいなのだが、視覚的にあまりにも狭いと胡散臭く見えてしまうので出来るだけ川幅は広めに撮っておきたいのが本音だ。建物が3倍なのに橋がそのままでもヘンだし(無理があるけどね)。 川と言えば橋も重要だが、堤防(土手)や河川敷(※3)のような場所もあるとリアルに見える。とはいえそんなにスペースをとってしまって大丈夫なのか、ということも思うだろう。実際、(特に庄内川の)堤防道路は幅が狭い割に結構使われることが多いので(信号の影響が少ないから※)、再現してみようかな、とも思ったりもする。県道だし。もちろん、実際の堤防道路は橋に通じる道路の下をくぐったりして他の交通の邪魔にならないような作りになっているが、そこまでは再現できないということを予め断っておく。 堤防は、川の氾濫を防ぐために作られるので、場所に限らず堤防は低地の平野には必須の存在だ(とはいえその堤防によって洪水が起きることもかなりあるのだが※4)。 SimCity2000には災害として洪水があったので、土地を高くして土手を作ってそれを防いだ、という人もいたが、SimCity3000には水害関連の災害がないので、堤防なんてほとんど作ることはないが、視覚的な物も大事にしたいこの企画としては、チャレンジしてみるしかない、として |
※3:平時に川の流れる低水敷と増水したときのための高水敷とで構成され、高水敷はグラウンドにしたりする。河川敷で野球の練習や試合、というのは野球漫画のお約束である。 ※4:堤防を作ることによって、水の流れが自然にならないと、堤防を超えた時の被害は普通の洪水よりもはるかに甚大なものとなる。現代ではコンクリート護岸は景観上も良くなく、必ずしも堤防を防げる手段ではない、として、水力学だけでなく、生態系を意識した堤防護岸を作る運動が増えてきている。 |
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作ってみました。けっこうイイ感じです。川との割合が気になりますが、やはりある程度の幅のある川だと堤防がないと寂しいですな。 今度は河川敷について。もちろん、河川敷は川の氾濫を想定して作られている場所ので「川」として扱えばいいのだが、貧乏性な私のことなので「できるんならやろっか?」などと河川敷を作ってみることにした。 河川敷を中流にまで持つような川は名古屋には少なく(どこと比べて少ないのかはわからないが)、庄内川(と支流の矢田川)、天白川(と支流の扇側)ぐらいのものだ。それぞれ、河川敷に緑地公園等を持つので、ついでに、と緑地公園まで作ってしまおうかな、などとも考えてしまう。 まぁその前に、河川敷はどれぐらい再現できるのか、やってみたところ |
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こんな感じで道路ものせてみた。なかなかいいじゃないか。交差点が出来てしまうのが気になるが、まぁそうやって混雑するところもあるからいいんだよ、と自分を納得させる。 ちなみに河川敷は緑地やグラウンド、農地になっていることが多いので、試しに「木」を置いてみると・・・ |
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・・・わかってはいたが、おかしい。 確かに、砂浜だからヤシの木になった、というのはアメリカなだけにわかりそうな物だが、日本で(というか名古屋で)ヤシの木が生えているのは明らかにおかしい。英語版では「Palm Tree(=ヤシ、シュロ)」と表示されるように、これは強引な翻訳だ。名前を変えても見た目はどうみてもヤシだろう。 とはいえ、この実在都市作成日記は一応シムシティ3000スペシャルエディションを使うので、その機能の一部、木の種類を変える機能を使えば他の物に変えられるからいいか。・・・・次回のやる物が決まったようだ・・・。 ちなみにタイトルは歌の名前である。特に意味はない。 |
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参考文献 河川と人間 なごや新三百景 ダムはムダ |
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