実在都市作成日記  NAGOYAを再現しよー  by tkiyoto
その9
5月11日(晴) 高速という現実に立ち向かう

 やっとかめ(久しぶり)。
 というほとんど使われることのない名古屋弁で今までのサボリをごまかしてみる


 今日は高速道路(※1)を考えてみることにする。困ったことにSimCity 3000の高速道路は下に道路を作れない構造だ。まったくもって困ったもんだ。それもこれもアメリカ的高速道路(※2)のSimCityだから、土地の少ない日本の事はまったく考えられてないせいだ。
 
 などと文句を垂れていても仕方ない。現実に戻ろう
 名古屋市は都市高速道路が走っています。しかもそれはすべて(その内地下も登場しますが)道路の上を走ってます(普通そうなんですが)。これは困ります。しかも高速道路が乗るぐらいですから、その下の道路は大きな道路です。いやはや、これは困りますね。


 とりあえず、前回も言ったように高速道路をどうするかがまずネックとなりますのでいくつかの対策案を考えると、
  1. 高速道路の下の道路は横に併走させる
  2. 道路は作らずに高速道路だけ再現する
  3. 土地をあげて高速道路っぽくする
  4. 高速道路は作らない
 となる。
 第1案を選択すると一番困るのは1タイル64×64mとすると・・・高速道路は128m・・・うう、デカイ。ということで、道路の横に併走という案はどーしても遠慮がちになってしまう。64m幅の道路などそうそうないので多少デフォルメ化するとしても、高速と道路を併走させて3タイル(192m)を用意するのはちょっとキビシイ。

 名古屋には若宮大通(※3)という東西に走る100m道路があるが、これがまた変わった作りで、本来100mある道路の中央に公園を作り、その上に都市高速を走らせているという道路である。







※1:都市高速道路。いわゆる長距離高速道路は都心に走っていないのでとりあえず考えないことにしておく。

※2:あまり高架高速道路になっているところはないようです、都市でも(タダだからかもしれません)。写真はニューヨーク マンハッタンハドソン川沿いのフリーウェイ
 






※3:わかみやおおどおり。100m道路といえば通常こちらを指すことが多いが、南北に走る久屋大通も100mだったりする。高速を屋根にした若宮大通公園は当初の目的と異なりホームレスの住処になったりしている。
 
(若宮大通の東向き道路。西向きは高速を挟んだ向こう側)

 都市高速道路  東西は若宮大通公園・南北は久屋大通公園
(地図は国土地理院発行「数値地図25000 名古屋」より)
 

 これぐらいの道路なら高速と併走させてもデザイン的には問題ないんだが、白川入口・出口があるんだよね、この地図の左端の方に(右はSimCity 3000で再現した画像)。

 また、地図の右の方にある丸太町JCT(※4)もあるので、この下の南北道路は国道41号線が走る(丸太町の所はまだ国道ではない)。まぁいくらSimCity3000のジャンクションがこんな感じでも、ジャンクションのない側に道路を作ればいいか。・・・・でもよく考えたらジャンクションの下って道路通せないよね(※5)。

 ということでこの案は廃案にしよう。だってこの丸太町ジャンクションの北にはランプの向きが反対の東片端ジャンクションがあるから・・・・。どっちみちこんな余裕のある道路は他にないから無理なんですけど


 次に第2案を選択した場合を考えてみる。・・・都市高速の下の道路は狭いところで40m、最大で100mだ。そう、かなり交通容量が大きい道路である。というかこんな幅員を持つ道路はそうそうないので、都市としての機能を確認する上で潰すわけにはいかないのだ。
 ということでこれも却下。
 

 第3案は・・・・ちょっと現実離れしすぎだしねぇ。特に一般道路と交差しない高さにすると・・・美しくない。


 結局残るは第4案となる。・・・・案といえるのだろうか微妙なのだが、これしかない。SimCityのように上から見た名古屋・・・・の写真がないので航空写真(※6)を見るしかないが、見たところ高速なんてわかんないので、いらないと言うことにしておこう。


 さて、次は川だな、川。今度は川のデータを参照しながら川とその周辺の事を考えてみよう。ではまた。
 






※4:まるたまちジャンクション。北から東向きに合流するランプと東から南向きに合流するランプの高度が異なる。
 
 SimCity3000でこれを再現すると
 
※5:道路が通せないと言う現実にぶつかる


※6:名古屋市計画局編集、名古屋都市整備公社発行、1100円のなごやまちづくりマップ
 

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