実在都市作成日記  NAGOYAを再現しよー  by tkiyoto
その8
3月27日(雨) めんどくさそうな先行きが待ってる

 ちわ。外は雨が降っています。雨と言えば大水害を思い出しますね。いや、もう忘れ去られてるかも知れませんが。


 前回、SimCity3000で名古屋城周辺を再現してみましたが、この先に大きな問題が待っています。なぜなら、SimCityのようなグリッド形式(※)を持っているのはこの南北ぐらいだけだからです(正確には違いますが)。
 しかしまぁ、四角形のタイル方式ではいつもゆがみの問題がつきまといますので、周辺は大体タイルの大きさが大きいほどズレが大きくなると言うのは避けられない現実ということににしておきます(痛いしっぺ返しが待っていると思いますが)。


 前回最後の方で都市高速をどうしようかと言ってましたが、その問題よりもまず先にこの周辺を道路で再現したはいいものの、区画・用途はどうするのか、という問題があります。とりあえず、いきなりSimCityの用途を日本の実際の用途に当てはめるのは大変なので、作りながら実際の(名古屋市の)用途を当てはめていくことにします。

 そこで登場するのが「名古屋市建物用途別現況図※2」。1/30,000という微妙なサイズです(普通の都市計画図は1/25,000)。図についている説明文によると、

 「本図は平成8年度の建物用途別現況調査に基づき土地利用を表したものです。 なお、この調査による建物の用途は平成7年8月及び8月の航空写真に撮影された建物において、外から見て判断しております。」

 と書かれている。そう実際の外見を重視したというやつです。まぁサイズもそうですが、外見通りにもしたいので、にピッタリの代物といえます。えっ、都市計画図じゃなぜダメなんだ、って?都市計画図は先に説明したように用途の調整がやっかいな上に、どうしても見た目にそぐわなくなるケースが発生する可能性があるからです。いや、シミュレーションとして利用するならそれでもいいんですが・・・・ようは名古屋城周辺の記述がイマイチだからです(本音)。今後は使うかも知れません、都市計画図。持っていないわけではありませんよ。


 さて、その用途現況図で名古屋城周辺を見てみましょう。










※:方眼紙のように線(道路)が網の目のように平行・垂直に並んでいる形のこと。近代都市計画では珍しくない形だが、歴史のある所や、地形上の問題からそういう形に出来ないところが多い(日本やヨーロッパなど)。









※2:平成10年3月刊行版。1500円。データは平成8年現在の物。あまりお目にかかることがない代物。私もこんな物が存在すると授業で教えてもらった記憶はない。正確に言うと平成5年版まで1/25,000だった。都市サイズが大きくなったためと思われる。参考はこちら
〈色分け参考〉
黄緑色は公園・緑地等
肌色は住居施設用地
赤色は商業施設用地
茶色は供給・処理・運輸施設用地
ピンクは宗教・文化・医療・養護施設用地
青緑色は教育施設用地
白色は道路か空き地
 おおっ、グリッド付きか?と思われた方もおられるかも知れませんが、これは後から付け加えたもので、普通はありません

 このグリッド線ですが、この地図の目盛りから「64m」となる部分をパソコンで計測し(右図)、グリッド幅を調整し無理矢理64m幅のグリッドになるように仕上げております。

 どうでしょう、(圧縮の関係でキレイに見えないかも知れませんが)なんとか当てはめられそうじゃありませんか?いくつかの道路は消えてもらいますが、仕方ありません。大丈夫、道路から少しぐらい離れても移動してくれますから(※3)。
 そういうわけで、用途現況図のグリッドにSimCity3000の用途を当てはめていくことにします。すると、




※3:交通機関(道路含む)から住宅は4、商業は3、工業は5タイル離れていても発展する。シャトルサービス条例を施行すれば+1タイル。
〈色分け参考(SimCityの)
緑色は公園もしくは木
橙色はランドマーク、公共・公益施設
青色は水
紫色は道路
水色は商業施設
 こんな感じになりました。

 なかなかイイ感じじゃありませんか。もちろん、左端を見ていただければわかるように道路が斜めになっていけば歪みが増えていくのを予感させます。
 今後はそれが課題になりますが、それよりもまず、一番下の紫色に塗られた道路の上に都市高速が走っているんだけど・・・・どうしようかなぁ・・・・(まだ解決していない)。あと細い川も。

 ではまた次回。

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