実在都市作成日記 NAGOYAを再現しよー by tkiyoto | ||||||||||||
その27 | ||||||||||||
1月1日(晴れ) バス停も色々あるでよ あけましておめでとうございます。 本年もSimLabo、実在都市作成日記共々よろしくごひいき願います.....って早く完成させろよって感じですね。 今回はバス停です。
ちなみに実際、これぐらいのサイズのバス停を探すとするなら、当然いわゆるバスターミナルか、車庫しか存在しない。だってホントのバス停なんて歩道の一部を利用しているに過ぎないのだから。 じゃぁアメリカはどうだろうか、と思われる方もおられるかもしれないが、当然日本と同じようなバス停だ。いや、バス停部分が道路に接するだけの形ではないバス停は(高速バスでないかぎり)あまりバス停としての意味がない。画像を見る限り・・・バスターミナルのように見えなくもない。 まぁ、だからといってこの大都市名古屋にバス停をおかないわけにはいかないので(※1)、ここで再現する名古屋市のバス停に大体沿うように設置する。ただし、バス停が1250もあるので(路線別かどうか不明だが)全部を再現しようとしたらエライことになるので例のごとく一部を除くことにする。 また、バス路線ははっきり言って細かいので、どの路線が人が多いなど(私は)まったくわからない。調べれば済む話だが、そこまでやっていたらちょっと厳しい。 |
タイトル、名古屋弁です(笑) |
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※1:H13年度の営業路線702km、1日当たり乗車人員43.6万人で、停留所数1250という途方もない数字を無視するわけにもいきません。実際は市バスの他にも名鉄バス・三重バスという私バスも走っているのでもっと多い(名鉄バスはかなり走っている) |
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これはさすがに多すぎるだろう |
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とはいえ欠かせないと思われるバス停はやはり決めておかねばならない。 まず、必要だと思われるのは「バスターミナル」と「車庫」だ。当然SimCityのバス停は一種類しかないのでそれで再現するしかないが、とにかくこれらがないとさすがにリアルさが感じられないだろう。いくらバスターミナルがビルの中にあったとしても、だ(※2)。 あと必要なのは、地下鉄駅と隣接したところだ。名古屋だけではないが、日本のバス停(バスターミナル)は駅・地下鉄駅に隣接していたりするのが一般的だ。しかし、SimCityでは、シム人は残念ながら二つ以上の公共交通機関を使わない設定になっている。日本ではJR→地下鉄とか私鉄→バスなどといった感じで(例に深い意味はない)、通勤通学などに「乗り換え」を必要とするケースが少なくない。人によっては3回や4回乗り換える人もいるだろう。 それがSimCityでは通用しないのです。これを考慮すると駅・地下鉄駅に隣接した所にバス停をおくことに一抹の不安を感じます。 しかし、バスはバスで利用する人もいるかもしれないので、(開発できる場所がドンドン狭くなりますが)駅の近くのバス停は出来るだけ再現することにします。ここでそれらを列挙してもいいのですが、万が一期待を裏切るようなことがあったらいけないので秘密にしておきます。 例によって以上のようなポイントを押さえつつ、やりながら、と言うところですかね。 バスは他にも名古屋独自の問題が二つある。それは
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※2:名古屋駅では建物の中にバスターミナルがある。名鉄バスも建物の中(4階とか)にあるがとても再現できない。 |
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【中央走行システム】
道路幅員の広い(※3)名古屋だから出来たのだ、と言う話もある。普通のバスは、バスレーンがあったとしても(バス停の都合もあるので)大体道路の左端の車線を走る。しかし、この中央走行システムバスはバスレーン(専用・優先)を文字通り、道路の中央に持ってきた物で、バス停は島式になる。市電の代わりにバスが走っていると思ってもらえばわかりやすいかもしれない。 道路の左側のバスレーンは駐車車両や飛び出し車両などのお陰でバスレーンが有名無実化している現状を考えれば、この中央走行システムは凄く理想的なシステムのようではあるが、道路が広くないと用いることが出来ないという欠点もある上、普通の右折レーンのさらに右にバスレーンがあるわけですから、一般車が乱入して迷惑掛けることも少なくはない。慣れたドライバーは夜中はあまり走る人がいないバスレーンを走るというテクニックを用いることもあるが、地元の人以外はまずやらない。 【ガイドウェイバス】(こちらのサイトを見た方がわかりやすいかも)
バスというと普通の道路を一般車と同じように走る物を想定されるかもしれないが、これは普通の道路を利用しないで専用軌道を走ることが出来るバスです。専用軌道はタイヤ用の溝と、カーブなどの時にローラーを当てる壁がついている。走るミニ四駆という表現がピッタリかもしれない。 名古屋のガイドウェイバスはデュアルモード(※5)と呼ばれる、専用軌道と普通道路を走ることが出来るバスである。これは、道路が混雑する部分は高架の専用軌道を走り、混雑が解消される郊外に行くと、バスが地上に降りて普通の一般道路を走るというもの(建設費もバカになりませんから)。渋滞している道路の真上を、路線バスがこんなに速く走るものなのかと驚くほど走る優れものだが、コストがやや掛かるという問題もある。SimCity研究報告[#025]でも説明。 運行は名古屋ガイドウェイバス株式会社という第3セクター(※6)によって行われる。 ・・・・というわけで、ちょっと普通ではないバスが走っているわけです。もちろん、そんなこと言っても再現不可能なので(その25のような高架橋も道路×道路で認識して渋滞してしまったら意味ないので)普通のバスで再現します。いくら中央走行システムだからと言って道路を日本にして真ん中にバス停をおくなどということはSimCityでは不格好すぎて困ります(しかも役に立ちません)。 あと、欄外にも書いたが、市バス以外のバスもあるが、そこまで考慮するのはちょっと無理かな。 結局なんだったんだろ。新年早々から。 |
※3:名古屋は中央分離帯を持つ道路が政令都市で群を抜いて多いそうなので、「広い」と言うイメージがあるが、実際に全部の道路が広いわけではなく、細い道も結構多い。アンバランスで困る。政令都市では札幌が道路面積が一番広いそうだ(2位が名古屋)。名古屋は1km当たりの道路長は1位で、平均道路幅は3位だそうだ。(「道と路がわかる事典」より) ※4:新交通システムをガイドウェイバスとすることもあるようだが、既存のバスと異なる専用車両を用いるため、現在ではガイドウェイバスと言わないようである。ドイツ、オーストラリアなど世界にもいくつか例がある。 ※5:普通のバスとしても、ガイドウェイバスとしても機能することが出来るためデュアル(2種類の)モード式という。パッと見普通のバスだが、ガイドウェイの高架に乗るときにはローラーが出てきて、カーブなどはそのローラーが壁を伝って行くので自動的に曲がる。運転手はその時アクセル操作だけらしい。 ※6:行政を第1、民間企業を第2セクターと呼ぶので、それ以外のもの、として付けられたらしい。第1と第2セクターの共同出資によってなる事業体。もうけの少ない地方の鉄道路線などがこの方式を採用していることが多い。第1と第2のいいところを集めるという名目で期待されたが、赤字が多い。通称3セク。アメリカなどでは3セクはNPOなどの非営利組織を指す |
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参考Webサイト 名古屋市交通局 ゆとりーとライン 参考文献 シムシティ3000公式戦略ガイド 都市の交通を考える まちづくりのための交通戦略−パッケージアプローチのすすめ− 読む・知る・愉しむ 道と路がわかる事典 |
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