実在都市作成日記 NAGOYAを再現しよー by tkiyoto | ||||||||||||
その33 | ||||||||||||
5月12日(曇り) 電気は「タッチ」で 今回は水道に引き続き(SimCityでは同じような扱いなので)電気についてやりましょう。 皆さんもご存じのように日本の電力というのは、電力自由化が進んできたとはいえ10の大手電力会社(※1)が提供していることだという認識があるかも知れませんが、アメリカは必ずしも大手ばかりではなく、地方自治体による公営の電力事業者も結構な数あるそうです(そのうちSimCity研究報告で検証)。 プレイヤー(行政)が発電所を建設し、(SimCity4の場合)運営費までまかなうSimCityの発電所もきっとそんな感じなのでしょう。 となると、これまたすでに違うじゃないのか、ということになる。しかし、電気がないとSimCityの都市はまったく発展しないのでどうにかして電力を供給しなければならない。 まず、大事なポイントがあるが、名古屋市内に「発電所」と名のつく物は港区の9号地(※2)にある「新名古屋火力発電所」のみだ。「西名古屋発電所」は名古屋市外の飛島村だが、再現するエリアによってひょっとしたらこれも含むかも知れない。が、これらだけで足りているとは思えません。 どうも中部電力Webサイトによると、名古屋市の場合は、中部電力の名古屋支店の管轄(尾張地区※3)に入っていて、火力11,107千kW、水力0.5千kW という感じで、ほとんど南の火力発電に頼っていることが分かる。 |
※1:北海道、東北、東京、北陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄電力のこと。沖縄電力を抜いて9社という事もままあるようである。 ※2:名港9号地潮見埠頭は潮見町という名前が付いている工場や石油備蓄基地が集まる埋め立て地区。こういうところでも南端は釣りスポットでもあったりする(ホントはいけないのだが)。 ※3:知多半島・名古屋を含む愛知県の西部。東部は三河地区といわれる。戦国時代の歴史でおなじみ。 この尾張地区にある火力発電所は、新名古屋火力、西名古屋火力、知多火力、知多第二火力、武豊火力発電所の5つ。で、中部電力名古屋支店の管轄内にある。 |
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青い線の左側が尾張地区となる |
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ここから考えると、SimCityで発電所を現実に合うように再現するためには、南の方から電力をもらう(SimCity内では買う)事が必要だ。 西名古屋発電所は「西」という名前が付いてはいるが、どう見ても南にあるので、気にせず南の都市(陸地もつながっている)との取引をすればいいということになるわけだ。 あっさりと南から不足分を買うことになったわけだが、そもそも今の予定では新名古屋火力発電所のあるところまでSimCityのマップ内に収まらないかも知れないから、はじめっから南で良かったんじゃないのか? (タイトルのオチはここです・・・・でも若い人は元ネタ分からないかも・・・・) ちなみに、名古屋の電力は水主町(※4)に当時の「名古屋電燈」という会社が、水主町火力発電所を1901年(明治34年)7月に運転したのが始まりらしい。SimCityを1900年から始めるときにどこから電力を取ろうかとも悩んだが、とりあえず水主町に火力発電所を置いてみることにしよう。石炭か石油か分からないが、当時の日本を考えれば石炭だろう。 ただ、いつ頃廃止になったのかはわからないので(調べれば分かるが)、戦後に相当する年代のうちに撤去しておくか。そうすれば2000年代に汚染が激しく残るということは(たぶん)ないだろう。 でも、そんなところまで再現する必要があるのかは不明だ。 |
※4:名古屋駅から南南東に約1kmの所。これで「かこまち」と読む。行政地区上では消滅しているが、「読めない交差点」として有名。名古屋以外にもあるのは、「水主=船乗り」というれっきとした日本語があるため。 |
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参考文献 アメリカの電力自由化 海外の電気事業 参考Webサイト 中部電力 |
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