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アメリカの公園 | ||||||||||||||||||||||||
(02/09/06) | ||||||||||||||||||||||||
その為、これといった基準があるわけではないので例を上げて参考にするしかない。ここでは市でなくて申し訳ないのだが、フロリダ州南部、マイアミデイド郡の例を上げる。なぜここを上げるかといえば単にデータが入りやすかったからである。 で、このマイアミデイド郡はマイアミ市やキーウェストを含む30の自治体と広大な未統合地域を内包しており、エバーグレーズ国立公園(東京都の3倍ぐらいの大きさの湿地帯)も含むため公園の総面積は半端ではない。利用者も多く、年間2500万人が公園プログラム(環境体験やレクリエーション活動)を利用するという。 そんなマイアミデイド郡の公園は下の表のようになっている。 |
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この表を見ていてわかるのだが、1エーカーの小規模公園がSimCityの小公園に相当し、5〜10エーカーの近隣公園が大公園(9エーカー)にぴったり相当することがわかる。単一利用目的公園が運動場に相当するように思えるが、日本語版では「運動場」でも英語は「Playground」と書いてあり、プレイグラウンドという遊び場公園のことを示していることがわかります。その為、運動場的な利用をする単一利用目的公園は合わない気がします。 他の所は他の所で異なるのだが、基本的には小規模公園(児童公園、プレイロット)、近隣公園をもっているのが基本で、公園っぽくない公園、プレイグラウンドがあるという形が一般的のようです。池については残念ながらよくわかりませんでした。 ちなみに日本の公園についてはこちらをご覧下さい。 公園にエーカーという単位がよく使われるが、アメリカの公園の面積は普通、エーカーで表示され、例えばニューヨークの公園などは名前と面積が書かれたボードが建っている(下の写真)。[#002]でも話したがSimCity3000に登場する「公園の総面積」は、動物園やマリーナ、間欠泉公園、カントリークラブを除く公園の総タイル数(総エーカー)である。英語のAcres Systemwide をなぜか平方メートルと翻訳したようである。これではせっかくのシミュレーション性が台無しのような気もする。 |
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話は変わるが、こんな話を聞いたことがあるだろうか。 欧米の「1人当たりの公園面積」は日本とは比べものにならないぐらい大きい、と。 それは確かにそうである。実際、各国の主要都市と比べると半分ぐらい小さいことがわかる。 (参考⇒国土交通省 都市・地域整備局「都市公園の整備状況」) それぐらい欧米に比べて公園整備が進んでいると言われています。いや、進んでいるという表現よりも、欧米の文化では都市に「公園」というものは生活に必要なものだから多いのです。そんなアメリカの話ですが、都市に対する公園の面積をアメリカ都市計画職員協会が市域の10%、一人当たり約50m2(1000人の住民につき10エーカー)の公園面積を確保するよう、勧告しているとのことだ(だからといって守られているかどうかは不明だが)。ちなみに日本では10m2。 こう書くと、いかにも日本が他の先進国に遅れているようにも見えますが、そういう基準で語ることは必ずしも正しくありません。というのも公園は必要だから作るのであって、必要のないところに作るのはそれこそ無駄な公共事業です。元来、日本の文化に杜(もり)や庭園はあっても公園はありません。いくら日常生活が西洋化されてきたとはいえ、物の考え方、近所のつきあい方、余暇の考え方が根本的に違うのに比べてしまえるのか微妙なところです(でも少ない所は明らかに少ないだろうけど)。 だから日本では欧米と比べれば整備が遅れているのも確かといえばそうですが、ニーズが違うことも大きく影響していると言えます。SimCityをやりながら「公園はたくさんあった方がいい」と大量に配置していませんか? 公園に対する考え方が大きく違うから公園の使い方も違う。 アメリカでは公園といえばレクリエーションという言葉が出てくるし、行政にもレクリエーションを対象とした部局が存在する(一番最初参照)。日本では遠足の時ぐらいしか使われないことが多いが、「レクリエーションとは、単に活動の種目をいうのではなく、地域社会の中で住民のための公的サービスの一環として公園・レクリエーション行政が展開されている*)」のである(日本でも一応してますが)。レクリエーションは単なる「遊び」ではなく生活するのに必要な活動の一つだと認識されるようになっているのである。余暇の文化も異なるので日本人にやれといってみんなやるとは限らない。 また、そこでは植民地時代の自然破壊による反省から来ている環境教育を行う活動や、非行防止や障害者への医療的レクリエーションも行われている。また近年の観光化を意識したツーリズム運動も増えている。日本でも同じような動きは少しずつ広がっている。 |
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世界一有名な公園 | ![]() |
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アメリカの都市公園といえばニューヨークのセントラルパークが有名である。おそらく世界一有名な公園といって差し支えないだろう。 これも建設まで色々あったのだが、簡単にいってしまうと「レクリエーションの場がない大都市はいかん」ということでマンハッタン島の中央から北にかけて南北4km、東西0.8km、面積843エーカー(SimCityの29×29タイル分に相当)という巨大な公園である。セントラルパークがなければでNYは大したことのない都市になっていたであろうと言う人もいる。 セントラルパークはセントラルパークでもフロリダ州オーランドのセントラルパークは4200エーカー(65×65タイルに相当!)とそれ以上に巨大である。 |
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余談だが、日本の公園制度というのは明治時代前後にセントラルパークを見た人たちが感動して確立したとされている。 |
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*)「アメリカの公園・レクリエーション行政」江橋 慎四郎による序文より 参考文献:「都市計画概論」、「都市緑地の計画と設計」、「都市緑化計画論」 |
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