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SimCityの自治体は | ||||||||||||||||||
(02/05/10) | ||||||||||||||||||
地方政府としての自治体について語りながらおおまかな体系を紹介しよう。 アメリカの自治体は、 「一般には、意志決定機関である議会(または理事会)と、執行機関である行政部局からなり、固有財産を有し、課税権(特別地区の約半分を除く)・起債権をもつ公法人である。(「現代の都市法」より抜粋)」 ということで、「議会」、「行政部局」、各種「委員会」によって構成されるという体系が一般で、大別して以下の3種類のどれかになっているということが多いという。
ということですべて違うということになってしまうのだが、議会システムは諸処の理由により抜きにして考えられていると考えればどうだろうか?(これについては[#011]を参照) しかし、そうした中でも3の「manager型」ははっきり言って違うだろう。いや、ひょっとしたらプレイヤーは市長じゃなくて議会なのか?ということも考えられるが「市長」とプレイする前から名前を書かされるのでやっぱり市長なんだろう。 さて、では「mayor-council型」「commission型」、どちらになるのだろうか。市長が主人公だから結果は分かっているようなものだが、念のため考えてみる(ちなみにmayor-council型に行政部局のことが書いてないが、局は公務員で編成されるというようなものだと考えればいいでしょう)。 その為にする検証は、SimCity classicから歴史的に見るアプローチとSimCity3000の「局」の概念からアプローチする方法があるが、今回は後者を選択する。 SimCity3000には各市局のアドバイザーが存在する。名前の通りアドバイスするだけで、直接率先して活動を行う人たちではない。だから彼らは行政各部局の長、ではないと想定される。しかし、SimCity3000の説明書を見てみると、「都市には7種類の市局があり、各市局の管理を7人のアドバイザーが担当しています。」と書いてある(市局はすなわち行政局のことである)。 ・・・?管理をしている?それは「長」ってこと??よくわからないので彼らの経歴を見ながら果たしてどのタイプに属するのかを考えてみることにする。 |
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こんなことやってどうするのだといわれそうだが、よく見てみると何かしら手掛かりが見つかる。 例えばモー氏は市議会議員や町会議員などの肩書きを持っているとわざわざ書いてあると言うことは、他の人は市議会議員ではない、ということがわかる。ってことは「commission型」ではない、すなわち「市長・議会(mayor-council)型」ということだ。 さらに言ってしまえばコンスタンス女史は専門家だし、マリア女史は市の管理職だし、カレン女史はそれこそ肩書きないし・・・・ということであくまでも彼らは市局のトップというよりは専門的見地からの行政(市局運営)への関与−すなわちホントに市長に対してアドバイスするだけの人たちということのようだ。 ではなんで「管理を担当」なんでしょうか? ・・・英語でインストールしたSimCity3000でアドバイザーを見ていると、「Advisor」と書いているので、やっぱり単なる相談役、ということなのでしょう。いやさ、「管理」を問題や新技術などを「管理」していると考えればいいんじゃないでしょうか?そういうことでしょう、きっと。 この他にもアメリカの自治体は「委員会」が多数設置されている。 その機能が司法・立法・行政にまで絡む存在となっているようであり、多くはボランティアによって成り立つ。その為性格は独立的・半独立的なものであるそうだ。 とりあえず、自治体は議会・行政部局・委員会という形を取っている、ということが言いたいだけです。 参考文献:「現代の都市法−ドイツ・フランス・イギリス・アメリカ−」 |
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