なぜこんなことをするのか?


 
利用する上でのネックを解消しよう

 SimCityを何かに利用する・・・利用する方法はいくつか考えられるが、利用する前にネックとなるようなモノがいくつか存在する。

 まず、利用する方法について考えてみよう。このページをご覧になっているような方なら「SimCityは何かに使えないか」と考えたことはあるだろう。

 SimCityは現状のSimCity3000でシリーズ三作目である。その間、SimCityの作者ウィルライト(用語集参考)擁するMaxisはSimと名の付くシリーズ(SimEarth、SimTown、SimAnt、SimSafari、etc)を次々と出した。それは全て今までにないタイプのシミュレーションゲームだった。SimCityは発売以来爆発的な人気を誇り、その知名度たるやゲームをやったことのない人まで知っているぐらいである。
 そこまで人気者のSimCityだ、誰だってこれは「○○○をシミュレーションすることができるのではないか?」と思われても不思議ではないし、それだけ魅力を持っていたソフトだったとも言える。
 ここで思いついたシミュレーション利用の方法をいくつかあげてみよう
  1. 景観シミュレーションに使えないか?
  2. 都市の将来予想シミュレーションに使えないか?
  3. 都市開発プランの提示と住民の合意形成に使えないか?
  4. 自分の住む町を再現してぇんだよ⇒「実在都市作成日記」で頑張ってます
  5. 教育に使えないでしょうか⇒「SimCityを教育へ」で頑張ってます
 他にも考えられるが、大体こんな所だろう。

 これらを利用する上でネックとなるモノは色々あるのだが、ひとつ大きな共通事項がある。それは、SimCityの構造を知らないとうまく利用できない、ということである。

 そこで、SimCity自体を研究することにしたのがこの、「SimCity研究報告」である。

 SimCityはシミュレーションとして使えないかもしれないが、「ゲームだから」という理由で使えないと言うだけで納得できない人もいるだろうし、納得できない人がいるからこの研究会が存在するので、できるだけ真面目に分析してから答えを出そうとしています。



 確かに、SimCityを実際のシミュレーターとして利用するには無理があります。
 不足点を上げればキリがありませんが、道路がもっと細かくとか、車線増やせとか、歩道橋作れんとか、高架じゃないとか、こんなに燃えねーよとか、地震はもっと凄いぜとか、発電には水がいるんだぜとか、水の循環とか、景気とか・・・ホントにキリがない。
 いや、キリがないのは当たり前なんですよ、ゲームですし、シミュレーションですから。世の中どれだけ発達しようが向こう50年は完璧なシミュレーションなど作ることは出来ません。そもそも、完璧なシミュレーションなんて存在しないのです。なぜかっていうと人間という生き物自体を完璧に理解しなければ出来ないのです。

 完璧なシミュレーションなどができるようになったら社会は終わりです。
 しかし、人間は完璧なシミュレーションにこだわります。それは未来の恐怖をできるだけ避けたいという人間の本能なのかもしれません。


 話が飛んでしまいましたが、結局「道具」は使い方しだい、ということなので、「SimCity」という「道具」を使う方法を研究会が考えるわけで、その道具自体の分析を行うのがこの、「SimCity研究報告」というコーナーです。
Last Update:2002/7/1 
 
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