▲▲作ってみよう▲▲

作ってみよう!田園都市のイメージでまちづくりシュミレーションしてみよう−
 ◇テーマを決める
  ・メインテーマは田園都市だが、実際の自分の描いたイメージ(田園都市としての)をテーマとして描く
  ・ただし、田園都市の基本は農村と都市の共存(融合)するユートピアであること

 ◇作りましょう
  ・自分の田園都市のイメージに沿ってまちを開発していく(ただし「いなかのある都市」にならないないように
  ・その際の経過もまちの未来を決めるステップですから、その時々に的確な(都市計画の)プランを打ち出しましょう
  ・田園都市論を参考にしてみましょう(下に簡単な説明があります)
  ・田園都市を作るコツも参照してみてください(田園都市についてのわかりやすい説明があります)



ところで 田園都市(Garden City)ってなに?
 19世紀末に、社会改革者『E.ハワード』が提唱した一種のユートピア概念。ロンドンの(工業化による)過密解消のために、郊外の田園地帯において計画的な都市建設を行おうとする実験的な試みであった。

〈概要〉
 全く新しい理想的なコミュニティを考えてその実現を図ろうとする思想で、特に工業化により引き起こされた都市の劣悪な環境状態に対する施策である。
 E.ハワードは大都市の環境悪を取り除くために、農村の環境と都市の機能を併存させた自給自足の小都市で、以下のような条件を持つものとしている
 1.田園都市(5.3万人)は、母都市と適当な距離(30〜50km)を保ち通鉄道で結ばれる。
   必要に応じて第二、第三の田園都市(3.2万人)をつくり、母都市および個々の田園都市の人口は限定する。
 2.田園都市は農村に囲まれ、食糧供給をうけるが、農村に都市の利便性を提供する。両者は共存する。
 3.田園都市は質のよい住宅(敷地面積が広く、隣棟間が長い)の供給と雇用確保の為の工場誘致を行い、
   母都市の膨張を抑える。
 4.中央に広場、その周辺に数々の公共施設を配置、住宅地域の中間に大通り、工場は周辺に配置される。


 彼は都市を否定するのではなく、都市とと農村の融合を目指し、それを結婚させると表現した。都市と農村のそれぞれのよい所のみを重ね合わせることを『三つの磁石』によって再現したのである。

 彼はこのように経済面でも交通面でも独立した小都市を、既存の大都市から適当な距離に建設し、交通幹線で大都市と連絡して、大都市の持つ機能を利用しつつ日常生活では田園的な環境をもった都市建設を試み、ロンドン郊外に2都市が建設された。

(ルイス・マンフォード)
 『田園都市』はハワードの定義の通り、郊外ではなく郊外の対立物である。いなかの引きこもり場所ではなく、効果的の都市生活のための統合された基礎である。

 この田園都市の思想はニュータウンの思想の元であるが、現在のニュータウンとは異なる。
 ハワードの思想はこの後の都市計画思想に多大なる影響を与えているのである。

 

編:tkiyoto



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