実在都市作成日記  NAGOYAを再現しよー  by tkiyoto
その3
6月21日(曇りのち雨)  なかなか晴れないので・・・気分を変えて

 梅雨だ。梅雨まっただ中。とりあえずSimCity的な視点からまち(名古屋)を見るために、名古屋一高い建物JRセントラルタワーズの展望台(※1)に登ってみようかと企んでいたが、なかなか快晴で、空気の澄んだ日がない。これでは登っても名古屋自体前々見れない(こんな時期にやるなよなってかんじか)。

 しかたないので志向を変えてやるしかない。だから今回は前回の予告通りサイズについて考えることにした。

 SimCity3000の1タイル(マス)は64m×64mである。設定だから言ってもこうなのである。調べたところ1タイル1エーカー(※2)で設定すれば、タイルの一辺が約64mになるわけだな。別にこだわらなくてもいいが、私の場合はそれを今回はこだわってみたいのだ。攻略本持ってる人はわかると思うが、住宅は道路から4タイル離れているところまで発展すると言うが、そのタイル間に路地みたいなモノが存在するのか、というのも確認したいので私は出来るだけ64m論を守りながらやることにしよう(すぐ挫折しそうだが)。

 でも問題があるのはSimCityの出来たアメリカと日本では人口密度が異なるのだ。困るだろ、困ってるのさ。見た目で似せるか人口的に似せるか・・・・とりあえずサイズ的に似せて見た目で見せて人口が一緒になるかを試そう(なるわけないが)。

 実はこれまた調べた話だが、ニューヨークのデータによると低密度住宅地区(※3)は1エーカーあたりの住戸数(家の数)が「4」になっている。で、SimCityでそれに相当するやつを見ると、建物が一戸だけ(20人ぐらい住んでいると表示される)なのだ。つーことでわかることはさいしょっからデフォルメされてんだよ!ということで、道路も同じである。「人口や見た目なんて気にしないでっていうメッセージだな、きっと。

 話がそれてしまった・・・とりあえず予告通り主要建物の面積だけ調べて終わりにするか(地図ソフトプロアトラス2000には面積計算機能があるのだ)
 名古屋城を例にしてやってみよう

 まず、SimCity3000SEのランドマークから姫路城を引用することにしたんだから(前号参照)、まず5×5で置くことを考えないと行けない。つーと、お城の面積として必要なのが
(64×5)2=102400(※4)m2=10.24haということだな。で、実際のお城でこんなバカデカイものはあり得ないので(※5)その周辺の土地も入れてこれぐらいになるように測定してみると
  
これぐらいの面積をとれば、面積は11.58haとなかなかの数字が出た。よし、これで後は公園とかをくっつけよう。ということにしてみた。
 ついでにその周辺との整合性を計るべくちょっと升目表示にしてみた。
   
そうするとなんということだ、その周辺の道路(片側4,5車線、計10車線ほどの道)がぴたりと1マスに該当するじゃないか!!(しらじらしい※6)これらの道路は名古屋中心部の根幹道路(※7)になるので、名古屋城を起点にしてまちを作っていくことに決定。升目の8,9割ほどのサイズの道路は再現、後はカット。こんな感じで作っていこうかな。

 やっぱ「尾張名古屋は城で持つってね」・・・ああ、ベタなオチで終わるのか・・・・・・
 


※1:前回も説明したが、名古屋駅にそびえ立つJR東海の2本建てのビル。統一的な名古屋駅周辺のスカイラインを一気にぶちこわしたことでも有名。53階建て。最上階はパノラマハウスといって1000円取る展望台。


※2:1エーカー(ac)=4046.9m2。これは何を2乗(同じ数をかける)したのか考えれば、答えは63.6・・mだ




※3:実際のニューヨークの密度設定(ゾーニング)はSimCityよりもずっと細かい。ついでに日本よりずっと細かい







※4:この計算式がわからない人はお父さんに聞いてください。

※5:名古屋城の天守閣の大きさは日本一らしい。が、それでも地図の絵を見てわかるように1haもない。0.54haが大天守閣面積らしい。



 
   SimCity3000の姫路城
   エッ名古屋城の写真?
   ちょっと待ってね(^^;
※6:名古屋の道路(特に中心部)は広いことで有名。特にこの名古屋城(丸の内)、栄地区周辺はそんなんばっかである。

※7:名古屋城東側にある道路は大津通といって、栄地区から金山地区を突き抜ける道。確か最大片道5車線。大津通と名古屋城真南の通り本町通、名古屋城南西の伏見通り沿いに巨大繁華街の錦・栄・大須地区が広がっている。そう、名古屋は名古屋城の南側に升目状に広がる城下町から発展したのである。ちなみに札幌は名古屋を元にして開発されている。

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