都市シミュレーション学研究会「シムラボ」議事録24

(一部の抜粋)


第24回 平成12年12月6日(水)
 参加者:ikm-244、tkiyoto      遅刻:舟さん、mkone    途中退室:mkone

はじめに
    ・風邪でダウンの人有り。みなさんも風邪などひかぬよう
    ・舟さん、mkoneかなりの遅れ

またまた前回の続き・・・Unit3の途中
   ●シミュレーション3:法律を定めるということ
    ・法律といってもSIMCITYの中ですので条例です。書き換えようかな
    ・都市条例による正と負の影響を予測し、実際にその予測を確かめるためのシミュレーションを
     生徒に考案させろ、というものだ。
     →教える側しだいでまったく無意味なものになったり、効果的になったりと可能性は幅広い
    ・そんな感じだから(シミュレーションというより、シミュレーションさせろというような感じ?)短い
    ・地方選挙についての情報を集めろ、という拡張した活動があり、それを討論してクラスで投票
     しろ、というものがあった。各候補者の公約政策についての評価の仮想体験教育とも言える。

   ●シミュレーション4:取り引きをしよう
    ・近隣都市との取り引き(ゴミ)についてのシミュレーションを行い、財政への影響などを考える
    ・取り引きを実施したときと実施しなかったときの財政とゴミの処理量の変化をシミュレーションする。
    ・取り引きを続けたときの影響、財政的な損得(ゴミを引き取ればゴミ処理場がいるかもしれない)、
     ゴミ引き取りによって引き起こされる影響を確認させる、という活動も補足されている。
     →現在のゴミ処理の問題と多分に重なる部分が出てくると思う。特に東京都のゴミが江東区や
       他の県へ移動される問題も絡ませることが出来る。
       また、現実のゴミはゲーム内のようにお金さえ払えば無くなる、というものでもないので、
       そこの所も注意が必要であろう。「ゴミ処理とは塵芥の移動」でしかないのだから・・・

   ●シミュレーション5:古いものをすべて新しく
    ・地価に対する都市開発の影響を
    ・劣悪な環境下の住宅地区を1.周辺に娯楽施設を増やす、2.密度を上げる、3.別の用途(工業・商業)
     に再区画してその地価への影響と建物の変化を確認しろ、というもの
     ・・・なんだけど、地価は変わらない、なにやっても。なんたって場所悪すぎ!
        他の場所のことではないか、と探したが文中からは該当する地域は一つしかなかった。
        しょうがないから建物の数が増えるんだよ、という結論に変わる。確かに空き地は減った。
     →こんないい加減でいいのかわからないが、劇的に変わることはない、とでも言いたいのだろうか?
       地価がそんなに簡単に変わらないのはわかるけど・・・これで教育となるのだろうか。
       見捨てられた土地が少なくなる→土地の有効利用に関わるのだろうか?いまだ謎である

   ●Unit3を終え・・・
    ・取り扱うテーマがテーマ(行政)なだけに、退屈度がかなり高そうであるので、十分な注意が必要。
     それを考慮に入れ、このように疑問を投げかける&主体的な活動を促す活動になっている可能性も
     考えられる。
    ・財政による市民の影響などはコンピューターシミュレーションでなければ表しにくいものなので、
     うまい使い方を考えて(もし公表するなら)いけば行政の大事さを知ることが出来る。
     欠点は本当に範囲が限られてしまうこと。これだけでは行政すべてとはいえない。
    ・再開発は我々の分野にも関わることなのでもう少し具体的な利用方法を考えないと
     大学生レベル向けには使用できないかもしれない。
    ・また、アメリカの条例・財政の仕組みも念頭に置かなければならないのが顕著に現れた。
     条例:日本のまちづくり条例よりも強い、本当に法律的なもの
     警察の予算など:日本とは違い、アメリカでは市が独自に警察を持つ(市警というやつ)
     ゴミ取り引き:日本ほど地域格差はひどくない。日本のはどちらかというと押しつけに近い(御嵩町も?)

Part3は・・・
    ・やってないんですか!?というわけで見送り。
    ・日曜までに完成させたいですね

オンライン会員の活動について
     久々に英訳から離れた活動に
   ●活動の流れの方向性
     SIMCITYと現実との比較をし、それを調べる、という活動を主体とすることになったのだが・・・
    ・調べる題材について・・・あまりにも複雑で専門的なものではやる気も起きないし、調べるのも大変。
     出来ることなら身近な所から始めてその専門性を高めていくことが必要かも。
    ・オンラインで地域的な情報や、調査(簡単な)から得られた情報を元にオフライン会で
     専門性を織り交ぜて検証&HPにアップという流れでやることも出来る(訳終わるし)。
    ・また、オンライン会員の住んでいる地域が様々なので、それぞれの地域について簡単でもいいので
     調べる(感想を述べてもらう)ような形にしていくのがベストかもしれない。
    ・このような活動はSIMCITYについての仕組みを知ると供に自分の地域や都市の仕組みを知ることにもなる

   ●具体的な活動を決めよう
    ・具体的な題材としてチャット会議に出てきた「交通(渋滞とバス)」のしくみというのを例に挙げる
     その他、どんな題材を用いるべきかを討論・・・あまり細かすぎても行けないので分類分けを行う
      交通:公共交通機関、交通事故、渋滞、大気汚染、騒音(ないけど)、交差点、通過交通のしくみ
      住宅:地価、密度、建物の大きさ、住宅環境、通勤距離、世帯数
      工場:大気汚染、水質汚濁、雇用の問題、経済需要と供給、立地の問題
     ・・・ちなみに例である、あくまでも。
    ・都市問題から攻めていくべきか?
     →身近な都市問題の方がいいが、やはり調べるのが厳しいかも
    ・初心に戻って人口?
     →初期のSIMCITYは人口60万人が目標となってしまっていた・・・しかし、現在は?
     →各都市の人口を調べるのはそれでいいが、人口を調べてもどうしろと?ということになる
       人が集まるにはものすごい複雑な要因が絡まっているので、そういうのはやはり最後になるような
    ・SIMCITYの交通の仕組み(ステップ数)について・・・会議室の掲示板参照
     →これを絡ませながらやれば住居や雇用地の立地仕組みをも確認出来るし、公共交通機関
       やフリーウェイの有効性を探ることも出来る。都市の根幹は道路である(アメリカ製だし)
       ということで道路、を重点的にやろうか、などと考える(チャットにも出てきたし)
     →その場合の手順として、
       1.SIMCITYの交通の仕組み(公式ガイドに載っている)を紹介
       2.身近な交通の仕組み(渋滞やバス)について調べてもらう(自分の地域の感想などでも可)
         現実とSIMCITYの交通の仕組みの違いについてなどの意見交換でも良い
       3.オフライン会でそれを論理を用いて現実のものと比較する
      というようなやり方も出来る。
     ⇒これはSIMCITYの最低限の仕組み(公園は地価が高くなるとか)を知った上で、実際の都市と比較、
      それを論理に照らし合わせて証明(現実とは違う、などなど)をするという活動の根本的な指標
      となる可能性もある。

    ・・・というわけでこんな感じでどうですか?と次回のチャットにて会議、そして具体的に何を調べるか
       を決めましょう(出来たら)。 
    

次回は・・・
    ・次回はオンライン会議からオフラインの活動へのリンクの形を決める。
    ・また、Simcity Teacher's Guideの(ほぼ)完訳版を登場させる予定
     →公表に当たりEAJapanとの交渉が必要とされるのでしないと・・・
    


書記:tkiyoto

第25回 平成12年12月13日