都市シミュレーション学研究会「シムラボ」議事録22

(一部の抜粋)


第22回 平成12年11月22日(水)
 参加者:コンちゃん、tkiyoto    遅刻:舟さん、mkone

はじめに
    ・例によって遅刻組が多いのでコンちゃん睡魔に負ける
    ・しばらくして舟さんが登場、目覚めたコンちゃんはいきなりやる気に

前回の続き
   ●シミュレーション4:設計様式?
    ・まず、タイトルを無視。訳せません!
    ・内容は都市計画の設計手法というのでしょうか?
     住宅と商業の近接性とクル・ド・サックなどの都市計画手法についてです(マニアックだ)。
    ・活動項目にて、「スターター・タウンの概要をアドバイザーウィンドウから見よ」
     という物があったので見てみると驚愕した一同「これ、翻訳ソフト使ったままじゃん!」
     どうも、「スターター・タウン」というのは、都市計画を考慮に入れた見本となる都市のようで、
     その設計手法について概要で述べてるのですが、あまりの専門性のせいかわからないが、
     うまく訳されていない、というか日本語になっていないのだ。これはちょっといただけない。
    ・「こんなの販売して許されるのか?」と憤る人もいたが、それはそれとして、教材として
     提供するときに「ここを見てください」とはいえんので(読めんもん)、いつか訳すことに。
    ・といっても、都市計画者の名前とかがガンガン出るので、一筋縄ではいかなかったりする。
     クルドサック(袋小路)以外の手法は講義でやってないので、勉強しないとね。
     オープンスクエアって知らないよ・・・って感じかな(知れよって感じかなというつっこみはなしね)。
    ・このあたりで一時tkiyoto旅立ち、mkone参上。tkiyotoが帰ってきて再スタート。(ひよこ饅頭の箱大破)

    ・ちなみに「クルドサックって指サックみたいなもの?」というボケはなしね、ボケじゃないから。
     クルドサック(仏語cul-de-sac)=袋小路(行き止まり道路)のことなのです。
     cul=尻、底、後部 sac=袋(英語はsack) ケツが袋になっているということで袋小路。
     有名な都市計画手法で、どの都市計画の本にも載っています(ラドバーン方式という名前でも)。

   ●シミュレーション5:道路の再配置
    ・これは攻略本に載っている、道路等の交通手段からどこまで離れた所まで開発されるか?
     というものの証明というか確認みたいなものです。住宅からは4タイル、商業は3、工業は5
    ・攻略本読んでなかったら訳の分からないところでした(tkiyoto)
    ・最初にどれだけ離れたタイルが発展するかをシミュレーションして、その後に
     発展しなかった地区が発展するように道路などをおく、という流れ。
    ・なぜ、こうなるのか?などはのっていないが、実際の交通について調べてみよ
     という拡張した活動をさせるように、となっていた。

   ●Unit1を終え
    ・題材が都市計画なので内容はハードかと思ったら、対象年齢らしくお手軽なもの
    ・でも、大学生の我々にとっては(仮にも専門だし)ちょっと物足りない。
     というか、ホントにこれでは社会の仕組みを教えてるだけじゃん!というような感じだった。
     シミュレーション3、4や5は専門性をプラスしていけば高校生〜大学生レベルの物に
     する事も可能のような感じがした。
    ・これについては訳が完了したときに考える

Unit2に突入
   ●シミュレーション1:みんなのエネルギー
    ・導入部は内容を理解してからの方がやりやすいということで飛ばす
    ・発電所を色々と置き換えたり、発電量などを見てベストな発電所を探す
    ・費用に対しての発電量を調査
    ・実際に色々な発電所を置き換えてどれだけ必要で、どれだけ場所をとるかなどが
     視覚的にわかる。コスト的にも
    ・実際の問題と同じように、環境に優しい物は発電量が少なく、発電量の多い物は
     汚染を出す、ということがビジュアル的に(汚染マップを見て)わかる
    ・ガス発電所は出す汚染は石油・石炭と比べると比較的少ないが、大量の電気を必要とするときには
     石油発電の方が場所もとらず、お金もかからず、なおかつ汚染も少ないことが判明!
    ・一番良い効果的な方法を探す大人の論理がここでも当てはまる。
     トータルで考えれば何がこの場合に一番よいか、(最適化手段)というのがわかる
     →これを拡張すれば、かなり使えそうである

   ●シミュレーション2:ゴミについて話そう
    ・ゴミ処理場(この場合は埋立地)がないと町はどうなるか、というのをやってみる
    ・ゴミが町にあふれかえる。地区の至る所にゴミ捨て場(違法)ができあがり、
     不法産廃処理業者関連のニュースで出るようなゴミの山が町の至る所に現れる。
    ・日本では公衆衛生が(比較的)しっかりしているため、このような光景を見ることは少ないが、
     先日の愛知広域水害での体験記から、公園みたいな所や空き地に泥だらけのゴミ(家具や畳など)
     がバンバン捨てられている、という話をコン&tkがしだす。
     →公益サービスが行き届かない災害時、戦争時などはこうなることが想定されることを
       改めて実感。平和で安全で快適な日本にいることで、すっかり忘れてしまっているのかも知れない。
    ・また、コンちゃんの中国体験記からも、やはりいかに日本などが公衆衛生サービスが進んでいるか、
     というのも再確認。アメリカでもスラムなどにゴミが捨てられるのはそういうことなのかも知れない。
     →このような話も教育時につけていくと効果的なのかも知れない。
    ・一歩進んだ活動として、ニューヨークでの衛生関連部門のストライキについて調べろ、というものがあった。
     これはアメリカならではの拡張した教育利用だと考えられる。日本では地と厳しいかも知れないが、
     ネットなどが使える世の中だから使えないこともないかも知れない。

    ・ゴミが増えると、衛生的でないから健康レベルが悪くなる(もちろん、時代を追うごとに上がってはいるが)
     ゴミが蔓延してなかったらどうなるのか?を確認する必要が出てきた(いつか)
    ・ゴミや汚染による健康について語っていると、コンちゃんがふと、「水が汚くなる(水源が汚染される)と
     水もまずくなるのか?」といったので攻略本を見てみると、水質が悪くなるとポンプ場の仕事率が悪くなる
     と書かれていた。さすがSIMCITY、色々考えてあるなぁ。
     →恐らく、使えるきれいな水が少ない、とか消毒処理をたくさんするため効率が落ちるとかが想定される。
    ・SIMCITY3000からゴミについての要素が加わったが、実際の問題とも絡み合わせていけば、
     かなりの教育メディアにもなりうる可能性がある(SIMCITYに追加されたのは時代の流れでしょう)

   ●シミュレーション3:犯罪について
    ・警察署などを設置して犯罪率がどうなるか、どういう所に犯罪がおきやすいかなどを調査
    ・シミュレーションをいくつか行い、警察署を増やすとどうなるか、刑務所を増やすとどうなるか
     を確認するも、刑務所の効果はなかった。これはなぜかと考えていると、この規模(かなり人口少ない)
     では警察署二つ、三つで十分で、独房数も警察署で足りてる、ということなのだ。という結論に。
    ・SIMCITYでは警察署の効率を上げるために刑務所がある仕組みになっている
    ・ちょっと煮え切らないところが多かったので、実際このままでやるにはちょっときついかも、と思った項だった。
    ・また、拡張させた活動として、生徒達に消防署の場合を考えて、自分たちでその
     実験を作成させよ、というのが載っていた。確かにそれは良いアイディアかも知れない。

   ●シミュレーション4:シム人はただ楽しみたいのだ!
    ・・・・挫折。次週に持ち越し。

次回は・・・
    ・次回はUnit3まで終わらせちゃいますよ!!今度こそ覚悟ね。
    ・遅刻しないでね、始まるのが遅くなって長引いてしまうからさ
    ・mkone君、SIMCITYも覚えたことだし、Part3、ガンバ


書記:tkiyoto

第23回 平成12年11月29日